大蔵流 狂言方 善竹忠亮、まいにちを「語る」
ケント君
描いて下さったきょうらんさんによれば、今回の善竹十番のチラシの中で、屋台の賢徳クンにりんご飴を渡しているキャラは私がモデルとのことである。

賢徳は、今回の演目でいえば父が演じる蟹の精、私が演じる馬などで使用する面で、ケントクと読む。

そんなケントク君、略してケントクンは、引き結んだ口、飛び出た目が特徴だが、目線が合わない。どちらかに寄った目はどこか中空にとんでいる。

ある東洋医学の本によれば、このような視線の状態を「精神、正に彼方へ去らんとす」というそうな。要するにちょこっとアブナイ眼なのである。

振り向く時にこれを利用して効果を出したりする。なかなか不気味でなのである。

この表情、何かに似ていると思ったら、ドラゴンクエストの四コマ漫画(古くてすいません)に出てくるバーサーカーである。

バーサーカーとは、ロールプレイングゲームに登場する狂戦士のことで、ひたすら攻撃のみを繰り返す。
あるいは、味方キャラが酒や魔法などで正気を失い、コントロール不能となって攻撃のみを繰り返す状態を「バーサク」といい、その状態の者をバーサーカーと呼んだりもする。四コマ漫画でも話が通じず、暴れてボスにケリを入れている。

今回の狂言「止動方角」の馬は、尻の後へまわって咳をすると「そのまま取って出る」つまり、バーサク状態に入るという厄介な馬である。
ゲームの中のバーサクは解呪の魔法やアイテムで正気を取り戻すが、狂言の中では曲名となっている「止動方角」で終わる一連の呪文で落ち着く。

今回、初めての馬である。
台詞はない。ヒヒンだけである。
ウマくいけばいいのだが。←それが言いたかった。



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